輝き(黒川)通信R5-vol.24

兵庫県議会議員の黒川 治です。

兵庫県議会の議場が現在無い事をご存じでしょうか?
選挙戦直前の3月29日、突然一通のメールが届きました。
内容は、実施していた県庁2号館及び議場棟の耐震診断の
結果が出ました。
2号館は、長周期地震では倒壊に至るような被害は生じないが、
直下型地震では、耐震判断基準を満たしておらず、
倒壊・崩壊に至る可能性はあるものの鉄骨鉄筋コンクリート造であり、
鋼材が密に入っているため倒壊しにくい。
また、議場棟は長周期地震では倒壊に至るような被害は生じないが、
直下型地震では、耐震判断基準を満たしておらず、
倒壊・崩壊に至る可能性がある。

今後の対応として、
令和7年度に1号館2号館の移転を開始し移転後は建物を撤去し、
暫定措置として緑地を整備し県民の憩いの場やイベント広場、
災害対応の拠点として活用する。新庁舎については検討する。
そして、倒壊・崩壊の恐れがあるとされた議場棟については
議会と協議するとのものです。

私を始め多くの議員は選挙戦に突入し、
その後の議論には加わっていませんが、出た結論は仮の議場を
県庁3号館7階の大会議室に設ける。と言うものでした。
私は選挙後、当局より説明を受けたときに庁舎を建てるかどうかも
示さない事。
議場棟についても拙速に結論を出しすぎだと懸念を伝えました。

案の定、先の6月議会において仮議場は手狭で傍聴席が
10席しか確保できない、当局理事者の顔や議員の顔(表情)が
見えない、裁決時の対応が確認しにくい等の 課題が噴出しました。

それを受けて、各派代表者会議で協議・検討を続けた結果本日、
9月定例議会を試行的に当初より移転先の一つとして
考えていた県公館大会議室で開催し、今後のあり方については
引き続き検討するとの結論が出ました。

私は、新しい建築物を建てて議場を整備するよりも、
公館を議会棟に変えても良いのではないかとさえ思っています。
職員の働き方改革に名を借りた庁舎建設回避や議会のあり方にも
しっかりと 発言して参ります。

参考
兵庫県公館が1902年(明治35年)4代目の兵庫県本庁舎として
建設された当時、建物の北側部分に議事堂も存在していました。
1922年(大正11年)に現庁舎2号館南側の県民オアシスの位置に、
新たな議事堂が完成するまで、本会議の開催場所として使用されて
いました。

 

令和5年7月13日(木)  午後2時15分

兵庫県議会議員
黒川  治

一覧に戻る

連絡先:黒川 治 事務所

住所:〒660-0051

兵庫県尼崎市東七松町1-13-17

TEL:06-6487-7005
FAX:06-6487-7006

kagayaki1ban@iris.ocn.ne.jp